2023.07.12
イベント
デジキッズが教えるデジタルのトラブル
こんにちは。産業能率大学情報マネジメント学部北川ゼミです。
新年度になり新たなチームでブログをアップしていきます。今年は「デジキッズ」というテーマで、子供向けのデジタルツールや、インターネット、デジタルに対応していくためには幼いころからどのようなことをすればよいのか、などを発信していきます。
5歳の息子がゲーム内課金してしまったら!
とあるお母様のプログに、購入履歴に記憶のない履歴が入っており、確認すると5歳の息子が有料アプリゲームと、ゲーム内のコインを勝手に購入していたことが判明したそうです。本人はお金がかかったという事実はわかっていませんが、こんな場合は支払いをせざるを得ないのでしょうか?
5歳の子どもという事情もあって、このケースは結果的にはキャンセルができたそうです。しかし、いつでもキャンセルしてくれるわけではありません、とも書かれていました。
キャンセル時のやり取りや、その後の対策方法についても書かれていたので、参考になるかと思います【*1】。
さて、この記事を見たとき、まず、驚いたのは、「5歳の子どもが課金?ネットを使うの?」ということでした。私たちも生まれた時からインターネットのあるデジタル・ネイティブ世代ですが、さすがに5歳で使った記憶はありません。そこで小さな子供のネット利用状況を調べてみました。
子供のインターネットの利用状況
内閣府の「令和4年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、幼稚園・保育園に通う6歳未満の子供の約70%がインターネットを利用しているという結果が出ています【*2】。下のグラフを見てください。
内閣府「令和4年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」【*2】から作成
これは、保護者2088人を対象に行った調査ですが、6歳未満のインターネット利用率は3年連続で増え続けています。通園・通学前の6歳未満では約33%と少なめでしたが、幼稚園・保育園に通園中の6歳未満では約70%が利用していると回答しています。
さらに小学校低学年になると約90%まで高くなるのです!
また、利用デバイス別にみると、スマートフォンやタブレットの利用率は、ゲーム機の利用率を上回っています。
若いパパ・ママにも聞いてみた!小さい子供たちのネット利用
実際に小さいお子さんを持つパパ・ママから話を聞くことができました。なんと、2, 3歳ならほぼみんなスマホやタブレットを自分で操作することができるということがわかりました。本当に驚きですね。
そして、前のブログで紹介したようなことが実際に起こっていたのです。
・どこかタップして地図アプリに飛び、知らない中華料理屋さんに電話をしていた
・Amazon Primeの画面で勝手に他のサブスクに登録されていて月額1100円を支払った
→Amazonに伝えたら返金されたそうです。また、Appleでは、子供の買い物の購入権を家族が持つことのできる「承認と購入のリクエスト」という仕組みがあります【*3】。
・スマホゲームから自分の連絡先全員にアプリの招待メールを送っていた
低年齢のネット利用が予想以上に進んでいることがわかりました。ここから、小さいお子さんがネットリテラシーを身につけるために必要なことを考えていきたいと思います。またご紹介したいと思いますので、楽しみにしていてください。
参照サイト
*1
まるまるブログ。【キャンセルできる?】Amazonの有料アプリゲームを子どもが購入してしまったときの対処法!
https://okuri-maru.com/amazon-kyanseru/
(参照2023-06-30)
*2
令和4年度 青少年のインターネット利用環境実態調査(PDF版) (cao.go.jp)
https://www8.cao.go.jp/youth/kankyou/internet_torikumi/tyousa/r04/net-jittai/pdf/2-3-1.pdf
(参照2023-06-30)
*3
Apple Support-「承認と購入のリクエスト」でお子様の買い物を承認制にする
https://support.apple.com/ja-jp/HT201089
(参照2023-07-06)