2022.09.26
イベント
最近話題の子どもプログラミング~おすすめツール紹介~ ≪産業能率大学北川ゼミ≫
初めまして。産業能率大学 北川ゼミです。
私たちはこのブログで「子どもの習いごと」について、大学生の視点でお伝えしていこうと思います。
私たちも幼稚園や保育園、小学生のころ習いごとをしてきました。けれど今の子どもの習いごとには、自分たちの時にはこんなのなかった、と思うものもあり、最近の小学生がどのような習いごとをしているのか、調査を行いました。
子どもの習いごとランキングベスト15
下記は学研教育総合研究所が2021年8月に行った調査(小学生600名とその保護者600名対象)の結果です。
学研教育総合研究所「小学生白書Web版7.習い事について」【*1】から作成
水泳・音楽教室・習字・サッカーのような定番の習いごとに交じって、通信教育、ダンス、プログラミングスクールのような新しい習いごとがランクインしています。通信教育は新型コロナウイルスの影響でしょう。
その中で、私たちはプログラミングスクールに着目しました。
子どもたちもプログラミングの時代-私たちサポートしてます!-
2020年度から小学校でプログラミング教育が必修となり、子どものプログラミングが注目されるようになりました。また今と大きく変わる2025年1月の大学入学共通テストには、プログラミングやデータ分析を含む「情報」の科目が新設されます。
本当に子どもたち全員がプログラミングを学ぶ時代になりますね。
ところで私たちは、ゼミで「子どものプログラミング」を軸とした活動を行っています。
主にScratch(スクラッチ)というツールを使って、小学生に向けたプログラミング体験のワークショップやイベントを開催しています。しかし、新型コロナウイルスの影響で、この2年間は残念ながら多くがオンラインイベントの開催になっています。オンラインは便利ですが、やはりコミュニケーションを取るのが難しいと感じています。画面越しのやり取りは苦労しますが、小学生が楽しんでゲームプログラミングに挑戦してくれるのを見るととてもやりがいを感じます。
今回のブログでは、このScratchも含めて、子ども向けプログラミングツールを紹介したいと思います。
子ども向けプログラミングツールといえば…
子ども向けのプログラミングツールにもいろいろな種類があります。その中から、いくつか自分たちが試したことがあるツールをご紹介します。
これらは、文部科学省からも小学校のプログラミング教材として紹介されているツールです【*2】。
1.Scratch(スクラッチ)
子ども向けのプログラミングツールの中では最も知られています。MIT(マサチューセッツ工科大学)のメディアラボで開発されて、今では世界中で9,000万人を超えるユーザーがいます【*3】。完全に無料で使うことができ、小学校でも導入しているところが多いツールです。
ブロックになっているプログラミングのコード(命令)を組み合わせて、自分で作成したキャラクターを動かしてアニメーションを作成したり、シューティングゲームなども比較的簡単に作成することができます。
私たちもゼミの活動として、地域の小学生を対象にScratch体験のプログラミングワークショップを行っています。
また、Scratchは他の機能と連携させることも可能です。micro:bitをつないでコントローラーやセンサーとして使うことなどはよく知られています。ロボットを動かすこともできます。これはQumcum(クムクム)というロボットですが、本物のQumcumを接続すれば画面で動くのと同じ動作をしてくれます【*4】。
2.Viscuit(ビスケット)
Viscuitは自分で絵を描き、それを動かすことのできるプログラミングツールです。「メガネ」という仕組みたった一つで、単純なプログラムから複雑なプログラムまでつくることができます!元NTT研究所の原田ハカセという方が開発しました。Viscuitの特徴としては、文字を使わなくても、コードを知らなくても動かせること、共同作品ができることなどがあげられます【*5】。
- GLICODE(グリコード)
グリコードは、お菓子のグリコが開発したポッキーを使ったちょっと面白いプログラミングツールです。スマホのアプリになっているので手軽に使えます。ポッキーの向きで、進む方向や繰り返しを表します。
用意されたステージをクリアできるようにポッキーを並べて、写真を撮って実行すると…正しくキャラクターが動きました!!ポッキーがプログラムの命令になるなんて!
子どもも大好きなポッキーで楽しくプログラミングを学ぶことができます【*6】。
「いきなりプログラミングなんて子どもにできるの?」と思った方も多いかもしれませんが使ってみると意外に簡単です!
また、小さい子どもでも楽しく遊ぶことができるプログラミングおもちゃも多く存在しています。
Cubetto(キュベット)
キュベットは手を使って遊ぶ木のおもちゃです。キュベットは木製の四角いロボットです。ブロック1つ1つが前、右、左など、動きのコマンドとなっていて、これらのブロックを組み合わせることでプログラムを作っていきます。ブロックをボードにはめてキュベットに指示を出すと、プログラム通りにキュベットが動き出すというおもちゃです【*7】。
お子さんがあそびながら、プログラミングの概念を覚えることができます!!
スクリーンやキーボードを使わないプログラミングツールで、楽しくなります!
2020年に小学校でプログラミングが必修化された影響で、現在たくさんのプログラミングおもちゃが販売されています。他にも面白いおもちゃがたくさんあります。
小学校で学ぶ先取りとして、おもちゃで遊びながらプログラミングを学ぶのはいかがでしょうか!
【参加募集】ViscuitとScratch体験ワークショップを実施します
10月1日(土)、2日(日)に「モノづくり体感スタジアム」というイベントがあります【*8】。
夏季開催の予定でしたが、コロナ感染拡大でオンライン開催になりました。そのリベンジ対面開催を10月1日(土)、2日(日)に予定しています。
私たちはこのイベントに参加して、ViscuitとScratchの体験ワークショップを行う予定です。今度こそ対面で子どもたちとプログラミング体験できるかと期待しています。
Viscuitワークショップでは、小学校入学前の小さいお子さんに宇宙を飛び回るキャラクターを描いて動かしてもらいます。Scratchワークショップでは3種類のゲームの中から経験にあわせてどれかひとつを作ってもらい発表します。
興味のある方は、お子様と参加してみませんか?「モノづくり体感スタジアム」サイトで9月27日まで参加申込の受付を行っています。
写真は過去に行ったScratchワークショップとViscuitワークショップの様子です。
おまけの4コママンガ
最後に…私たちのブログでは、習いごとをテーマに学生の視点でオリジナルの4コママンガを掲載していきます!
今回のテーマは「やっててよかった習いごと」
いかがでしたか?
次回は「モノづくり体感スタジアム」ワークショップの様子をご報告できると思います。
参照サイト
*1
学研教育総合研究所「小学生白書Web版7.習い事について」
https://www.gakken.co.jp/kyouikusouken/whitepaper/202108/chapter7/01.html,
(参照 2022-08-20)
*2
文部科学省「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」
https://miraino-manabi.mext.go.jp/teaching,(参照2022-08-20)
*3
Scratch公式サイト統計情報
https://scratch.mit.edu/statistics/,(参照2022-08-20)
*4
クムクム(Qumcum)サイト
https://qumcum.com/,(参照2022-08-20)
*5
Viscuitサイト
https://www.viscuit.com/,(参照2022-08-20)
*6
グリコードサイト
https://cp.glico.com/glicode/,(参照2022-08-20)
*7
参考 プリモトイズサイト
https://www.primotoys.jp/,(参照2022-08-20)
*8
モノづくり体感スタジアムサイト