子育てブログ

2023.02.07

子育てデータ

小学生の本音、集めました ≪産業能率大学北川ゼミ≫

こんにちは。産業能率大学北川ゼミです。

第1回ブログで「子どもの習いごとランキング」を紹介しました。

≪第1回ブログ 子どもの習いごと調査結果記事≫

最近話題の子どもプログラミング~おすすめツール紹介~ ≪産業能率大学北川ゼミ≫

https://kosodate.inet.co.jp/blog/event/post-189.html

 

その時は学研総合研究所の調査結果を紹介させてもらったのですが、もう少しリアルな小学生の習いごとの現状を知りたいと思いました。そこでキャンパスの近くにある小学校の先生にご相談したところ、児童のみなさんに協力をいただくことができました。

今回のブログでは、そのアンケート結果をもとにまとめた、“子どもの習いごとについての本音”、そして“プログラミングへの興味“についてご報告したいと思います。

集まった回答はなんと400件以上!回答をくださったみなさんご協力ありがとうございました。実施期間は2022年11月上旬でGoogle FormsによるWebアンケートで調査を行いました。

現在、多くの小学校で1人1台のパソコンが導入されています。今回協力いただいた小学校もChrome Bookが用意されているのですが、小学1年生の生徒さんもChrome Bookを使ってWebアンケートに回答していることにまず驚きました!

 

小学生の習いごとで多いのは?

今やっている習いごとで多かったのは、男子はサッカー、スイミング、学習塾、英語・英会話の順、女子の場合はピアノ、習字、英語・英会話、スイミングの順でした。上位にあがってきた習いごとは、以前ブログに載せた「子どもの習いごとランキング」の調査結果とそれほど変わりがありませんでした。

 

習いごとをはじめたきっかけは?

子どもの習いごとなので、お父さんお母さんが決めて始めるのが一番多いと思ったのですが、「自分からやりたいと言った」という小学生が最も多い結果となりました。

家族やきょうだい、親戚がやっていて影響されたという回答も多かったです。「いとこがサッカーをやってて全国大会に出て、かっこいいなぁと思ったからサッカーを始めた」という理由もありました。

 

やってみたい習いごと

次はやってみたい習いごとの結果を見てみましょう。

トップ10は下記のグラフのようになりました。

男子は、「サッカー」「バスケットボール」「野球」など、やはりスポーツが王道で、女子は「水泳・スイミング」に続いて「ピアノ」「ダンス」が多いですね。これらは今やっている人も多いのですが、これらに交じって「プログラミング」が同率7位に入っていました!

子どもたちにプログラミング体験のイベントを行っている私たちからすると、とてもうれしい限りです。プログラミングの必修化の影響もあってか、小学生のプログラミングに対する興味・関心が少しずつ高まってきているのだと改めて実感することができました!

 

習いごとが楽しいとき、いやだなと思うとき-子どもたちの本音-

今回のアンケート結果で、私たちが1番面白いと思った項目は、習いごとをやっていて「楽しい」「いやだな」と感じるのはどんな時かという質問の結果です。小学生の本音がとても表れていると感じました。

まず「習いごとが楽しい時」を見ていきましょう。

楽しいと感じるのは、「じょうずにできるようになったとき」を選んだ子どもが最も多い結果となりました。「ほめられたとき」も次に多く選ばれています。習いごとを通じて自分の成長を感じたり、達成感を得ることが、子どもたちの楽しさにつながっているのだと感じました。

その中で、小学校6年生は「試合や演奏会やコンテストに出るとき」が楽しいと答えている割合が多いことに気づきました。6年生にもなると、結果を出すことの達成感だけでなく、その価値に気づいているからではないかと思います。

続いて「習いごとがいやだなと思うとき」の調査結果です。

こちらは、やはり、「じょうずにできるようにならないとき」「休みの日にいかなければならないとき」を選んだ子どもが多かったのですが、楽しいときの選択肢にもあった「試合や演奏会やコンテストに出るとき」がいやだという子どもが最も多い結果となりました。実はこれも6年生の割合が高かったのです。

試合に出て活躍できる子どもは楽しいと感じるけれど、試合であまり活躍できないという子どもは試合に出ることがいやだと感じるのだろうなと私たちは考えました。

また、高学年になると、人前に出ることが恥ずかしくなったり、失敗を見られたくないという周りを意識する気持ちが強くなるということもあるのではないかと思います。

小学生はプログラミングをどれくらい知っているのか??

現在小学校ではプログラミングが必修化されています。私たち大学生が小学生だった時にはまだなかったことなので、ちょっと想像ができません。今の小学生にとっては当たり前のことなのかどうか聞いてみたいと考え、プログラミングの認知度とプログラミングについての動画を見てもらった後の興味について質問を設けてみました。

まずはプログラミングの認知度について質問しました。下のグラフが調査結果になります。

この結果から、半数以上の小学生がプログラミングを「知っているし、やったことがある」と回答したことがわかります。学年別でみると、3年生以上では特に割合が高く、「やったことはないけど知っている」まで含めると、約8割になります。プログラミング必修化の効果かなと思いました。

しかし必修化といいながら、約3割の小学生はプログラミングを「知らない」と答えたという結果も見て取れます。

次にプログラミングツールScratchの短い動画を視聴してもらい、興味を持ったかどうか尋ねてみました。小学生に見てもらった動画がこちらになります。

動画を視聴してもらった後の感想を聞いたのが下のグラフです。多くの小学生が「使ったことがあるしおもしろい」「ぜひやってみたい」「ちょっとはやってみたい」と答えました。3年生以上では、上の設問結果からわかるように、やったことのある子どもが多いので、興味のある子どもの割合も、とても高い結果となりました。

こうした結果を見ると私たちの行っているようなワークショップなど、実際にプログラミングに触れてみる機会を作ることの意味もあるのかなと思います。

実は、12月に私たちは大学のキャンパスで2回プログラミング体験のワークショップを開催しました。これはその時の記念撮影です。こちらも楽しいイベントになりました。

プログラミングの楽しさ、面白さを知ってもらえるように今後も活動していきたいです。

 

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