2025.01.07
お役立ち
スポーツ×プログラミングのイベント!?
こんにちは!産業能率大学 情報マネジメント学部 北川ゼミです。
スポーツとプログラミング、どちらも得意な子どもは多いと思いますか?
分野が全く違うので、なかなかいないのでは、と思いませんか?
私たちの周りでも、ずっとスポーツを続けてきた学生たちの多くは「パソコンはこれまで全く使ってこなかったので最初は苦手だった」と言います。確かにスポーツが得意な学生とパソコンが得意な学生は、タイプが分かれるような気がします。
【デジキッズはどちらも興味がある?】
今の子どもたちはどうなのでしょうか?
少し前に、小学生を対象にアンケートを実施し「将来なりたいもの」「これから挑戦したいこと」を聞きました。
その結果、「将来なりたいもの」には「サッカー選手」「野球選手」などアスリートを書きつつ、「これから挑戦したいこと」は「プログラミング」と回答している子が結構見られました。
【豆知識!脳の働きから見たスポーツとプログラミング】
下のイラストのように、プログラミングをするときと、スポーツをするときでは活性化される部分が異なるそうです【*1】【*2】。
脳の働きという面からも、ちょっと違いがあるようですね。
それぞれの領域を刺激することで、相乗効果が生まれるのかもしれませんね!
【スポーツ&プログラミングの教室もあるんです】
調べてみると、スポーツとプログラミングの両方を行っている教室もいくつかありました。
そのひとつ「ティップネス・キッズ」は、スイミングをはじめ多くの種目の子ども向け運動スクールですが、プログラミング教室も開催しています。
その理由は、スポーツとプログラミングには親和性があると考えているからだそうです。自分で考えてコードを組み立てていくプログラミングは、論理的思考力を育てると言われますが、スポーツにも自分で考えて判断していく力が必要であり、両方を学ぶことで「生きる力」を伸ばせる相乗効果があると考えたのだとか。
【*3】。
他にも、J1サッカークラブチームの川崎フロンターレは、「Scratch×Soccer」という取り組みを行っています。プログラミング教材のScratchとサッカーを組み合わせて、体と頭の両方を使いながら論理的思考を身につけることを目的としているそうです。論理的思考力は、サッカーにおいても作戦や戦術を考えるのに役に立つということですね【*4】。
【スポーツ×プログラミングのイベントをやってみた!】
そこで、というわけではないのですが、私たちもスポーツ×プログラミングのイベントを企画してみました。
以前、近隣の小学校でプログラミングの授業体験をした際に「今後大学生と何をしたい?」と聞いたところ「外でも遊びたい!」という声が多く上がりました。その声を参考に、外遊びとプログラミングの両方が体験できるイベントを考えようと思ったのです。
大学にはスポーツを軸に活動をしているゼミもあるので、そのゼミと協力して企画をしました。
イベントは、子どもたちもみんな知っているスーパーマリオゲームをイメージして企画し、小学校6年生3クラス全体をマリオチーム、ルイージチームの2つに分けました。各チームをさらに小グループに分けてグループ対抗でスポーツとプログラミングに取り組んでもらいました。
イベントの目的は、「チームやグループで協力して動く、考える」ことです。
前半は、グラウンドでのスポーツ企画「SANNO SPORTS PARTY」で、モルック・ひっくり返しゲーム・お邪魔玉入れという3つの種目をローテーションで体験します。この勝敗によって、各グループは中身の違う封筒を獲得できます。
その封筒には後半に行われるプログラミング企画「SANNO SCRATCH MAKER」で使うプログラミングのコードが入っています。
スポーツ体験が終わったら、子どもたちは教室に移動してScratchのゲームプログラミングに取り組みます。
チームで相談しながら、完成途中のゲームに封筒に入っていたコードを当てはめ、完成を目指す内容となっています!
【子どもたちの声は?】
参加してくれた子どもたちにアンケート調査を実施しました。
まず、プログラミングは?
「今後もプログラミングをやりたいと思いますか?」という問いに対しては、「思う」と「少し思う」で97%という結果になりました。「プログラミングはあまりやらないから自分が知らないことがたくさんあった」「本当のゲームを作れたみたいだった」「いろいろなコードを組み合わせてプログラムができていくのを見て、とても楽しめました」など、興味を持ってくれたかな?と思えるコメントが多くてうれしかったです。
そして、スポーツと組み合わせた今回のイベント全体については、
「スポーツとスクラッチがつながっているのが面白いなと思った」「頭を使って協力して楽しめた」「体も頭も動かせたのがよかった」などの感想がありました。
私たちが目的とした「チームで協力してできた」という意見も多かったです!
【スポーツとプログラミングの相乗効果?】
イベントでは、多くの子どもたちがスポーツもプログラミングも全部楽しかった!と言ってくれました。笑顔と歓声がいっぱいの小学生を見ることができて私たちも笑顔になりました。
スポーツとプログラミングは全く違う分野のようで、どうやら相乗効果があるのでは?と感じるイベントとなりました。
少なくとも今のデジキッズは両方を楽しむ世代と言えます!
最後までご覧いただきありがとうございました。
少しでもプログラミングに興味を持っていただけましたでしょうか?
次回以降もデジタルに関連するブログを掲載いたします。お楽しみに!
参照サイト
【*1】プログラミング時の脳活動に関する研究――言葉や数学とは異なる領域が反応 – fabcross for エンジニア
https://engineer.fabcross.jp/archeive/210501_reading-computer-code.html
【*2】動きを生み出す脳の仕組みと謎 | 脳研コラム | 新潟大学脳研究所(脳研) 動きを生み出す脳の仕組みと謎 | 脳研コラム | 新潟大学脳研究所(脳研)
https://www.bri.niigata-u.ac.jp/research/column/001306.html
【*3】ティップネスキッズで体も心も育てよう!マインクラフトを使ったオンラインプログラミング教室を開講 | コエテコ
https://coeteco.jp/articles/11200
【*4】「Scratch×Soccer」スポーツとプログラミングで未来を育む | フロンターレ日記 | KAWASAKI FRONTALE
https://www.frontale.co.jp/diary/2024/0113.html