2023.11.28
イベント
デジキッズのすごさを実感!プログラミングワークショップ
こんにちは!産業能率大学情報マネジメント学部北川ゼミです。
私たちは8月末に東京都立産業貿易センター浜松町館で行われた日刊工業新聞社主催の「モノづくり体感スタジアム」に参加してきました。これはモノづくりや理科、科学の楽しさを子どもたちに伝えることを目的としている子ども向けのイベントで、メーカー企業に交じって、プログラミング体験ワークショップを行ってきました。
Scratchで一緒に作ろう!楽しいゲームプログラミング
ゲームプログラミングと聞くと、けっこう大変そうに感じるかもしれませんが、Scratchを使って小学生もスムーズに作ることができます。Scratchは命令ブロックを組み合わせてプログラミングができる環境で、子ども向けのツールの中では最もよく使われています。
今は経験者も多いので、初心者向け・経験者向けと難易度を分けたサンプルを考えるとともに、私たちが考えた『ヒントカード』教材も準備しました。これは作品を作る順番に沿って、見開きの左にそのステップの動き、右にその動きを実現するコードの説明を掲載したものです。教える私たちにも参考になるし、Scratchの基本を知っている子供たちにとっては自習教材にもなる優れモノです。
【ヒントカード】 【ゲーム作成中】
Viscuitで絵を動かそう!
Scratch以外にも文字入力がむずかしい園児や小学1年生の子たちのために、指で描いた絵を動かすViscuitを使ったクラスも作りました。Viscuitは「めがね」という独特のしくみを使って絵を動かしていきます。めがねのレンズのところに絵を置いて、左から右への場所などの変化でプログラミングするツールです。
【Viscuitのめがねツール】
テーマは「海の生き物を描こう」
思い思いに描いた動く海の生き物を合体させて、参加者みんなの共同作品にしました。
ただ海の生き物を描くだけでなく、海洋ゴミのことも取り上げてみました。
「海にあったら困るものは何かな?」と尋ねるとすぐに手が上がって「プラスチック!」「ペットボトル!」との声が。幼稚園だよね!よく知ってるよねーと学生スタッフ一同感心しました。
海の生き物を描いてみました
作品制作の手順は次の通りです。
1.まず、画用紙で自由にお魚さんを描いてもらう
2.今度は、Viscuitで描いてもらう
3.描いた絵をViscuitのめがねツールで動かしてみる
4.参加者の作品を合体して生き物いっぱいの海を作る
さすがはデジキッズ!
Scratchの経験者クラスでは、慣れている子が多く、中には学生スタッフの出番なく完成させてしまった子もいました。驚いたのは小学校1年生の参加者です。1年生だとキーボードからのローマ字入力は大変なので学生がサポートするのですが、超高速のローマ字入力!学生といっぱいおしゃべりしながら手は動き続けてシューティングゲームを完成させました。保護者の方にお伺いしたら「YouTubeを見ながら自分でおぼえていった」そうです。3年生のおねえちゃんもオリジナルでクレーンゲームを1から作ってくれました。
自分たちもデジタルネイティブのはずですが、今どきのデジキッズとは比べ物にならず、脱帽です。
【オリジナルクレーンゲーム】
【ワークショップの様子】
【教育用ロボットQumcumのデモ体験】
楽しんでもらえた!…かな?
このグラフは参加してくれた子どもたちのワークショップの感想です。
「えっ!『楽しくなかった』がある!」担当者はショック!でもどう考えてもワークショップ中、一番ノリノリだったお子さんで、これは、小学生が好きな子にいじわるしてしまうやつでしょうか?(笑)
「言葉にならないくらい楽しかったです」「ひとりじゃなくて(学生と)ふたりで話し合いながら作るのが楽しかったです」と書いてくれたお子さんもいて、これは感激しました。
また、やってみたいことでは、「自分の迷路を作ってみたい」「マリオゲームみたいなのを作りたい」「恐竜を動かしたい」「農業のゲームを作りたい」など様々な意見が出ました。
ワークショップでの体験が刺激になってくれたのなら私たちもうれしいです。
今回、私たちが参加した「モノづくり体感スタジアム」では他にも木工工作や恐竜ロボットなど、子どもたちが興味・関心のあるプログラムがたくさんありました。
来年2024年は8月3日・4日と開催予定です。
私たちが小学生だった頃と比べると子どものプログラミング機会は大幅に増え、関心度も高まっています。その背景にはプログラミングが小学校で必修になったことが大きな要因でしょう。
一方で、プログラミングに限らずネット利用の問題がたびたび注目を集める中、正しい遊び方・使い方を知っていくことは楽しむためにはもちろん、自分自身の身を守っていくためにも必要だと感じました。